"読み手は「今、何について話して(書いて)いるのか」についていく努力は最大限するべきだろう。これは知識、読解力の有無以前の話であり、人文系の人間へのリスペクトの有無の話である。確かに「東浩紀」は理解しにくい存在かもしれない。だが、「東浩紀」を理解できなければ、決して「理念というものの現実的な力」は見えてこないのだ。
しかし、それでも東氏は軽蔑されていない部類に入る希有な存在でもある。本来は身近なところにいるはずのない思想家としての資質を持ちながら、Twitterで様々な層のフォロワーを抱えるなど、インターネットの世界でも一定の評価を得ている。東氏からしたら甚だ迷惑な話かもしれないが、別の世界のもの同士を繋ぐ「媒体者」として非常に重要な存在とも言えるのではないだろうか。たとえば、政治に無関心な人たちと政治を。経済・ビジネス系の人たちと思想書を。"