こういう占拠運動の系譜を考えながら「そうだ」と思って調べた。彼らは歌っている筈だ。占拠運動の歴史はまた運動歌(movement song)、それもフォークソングのそれだからだ。インターネットで記事を検索すると思った通り。まず伝説のフォークシンガー、Woody GuthlieのThis Land is Your Land。この歌は彼が一九四〇年に作ったのだが、六〇年代のフォークソング・ブームで何度もカバーされた。また「この土地は君のもので、僕のもの」という歌詞が醸し出す共存観のために、今も米国の小学生は皆習う。この歌を活動家ロック・シンガーで有名なTom Morelloがウォール街で歌っていた。次にWe Shall Not Be Moved。これは元々黒人霊歌の一つで、大恐慌以降盛り上がる労働運動の占拠現場で歌われ、それが六〇年代の公民権や反戦運動の占拠現場で再現される。同様な変遷を持つ有名歌にWe Shall Overcomeがある。これがPuff the Magic Dragonで日本でも有名なPeter, Paul and MaryのPeterによってウォール街で歌われている。またフォークの神様Pete Seegerもここを訪れている。ちなみに「フリー・スペース」の精神を不滅の名曲Imagineで歌ったジョン・レノンの息子のSean Lennonが、この地で歌っているのも見つけても僕はもう驚かなかった。
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